俺は一体どこへ連れて行かれるのか?
心臓がどきどきしてきた。
てゆか、これからどうすればいいのか。
バスを降りたところで、ここは一体どこなのか。
どうしていいか分からず、考えた末、
隣に座っていたタイ人の女性に声をかけてみる。
俺「Excuse me ?」
女性は聞こえていないのか無反応なので
少し顔をのぞくようにもう一度、
俺「Excuse me ?」
すると今度は気づいてくれた。
続けて
俺「カオサンロード行きたいんすけど。。。」
女性「ペラペラペラペラペラ」
どうやら英語が通じないようだ。
持っていたガイドブックの地図を見せ、
カオサンの場所を指さし、
俺「ここ!ここに行きたい!」
と必死にアピールする。
女性は少し困った顔をしている。
俺(ダメか。。。)
すると女性のさらに奥に座っていた
白い服に身をつつんだ坊主頭の女性が
眼鏡をかけだし、俺の持っている
ガイドブックを指さした。
多分、
この女性は僧侶の方だろうか。
ガイドブックを渡し、
「カオサン!」と言いながら
カオサンの場所を指した。
僧侶の女性は小さく頷いた。
どうやら英語が通じるみたいだ。
その後、俺の隣の女性と僧侶の女性が
タイ語で何かやりとりをしている。
すると、僧侶の女性の前に座っていた
オレンジのTシャツの男性が後ろを振り向き
3人で話しだした。
なんだか…
いろいろな人を巻き込んでしまった…
どんなやりとりが行われているか
全く分からなかったが、
少しの話し合いの後、
僧侶の女性が一言、
「OK」
と言った。
どういうことか。
乗務員の言っていたことは間違いで、
このバスはカオサンへ向かっているのか。
全然分からず、
もう一度確認してみる。
俺「Go to カオサン?」
僧侶の女性「OK!」
俺「Thank you ! コープンカ!」
とお礼を言った。
すると今度は
俺の隣に座っているタイ人の女性が
話しかけてきた。
タイ語なので言葉は全く分からないが
ジェスチャーでなんとなく、
この僧侶の女性がカオサンまで
行くから、あなたも一緒に行くのよ。
と言っているように思えた。
おぉ!目的地が同じだったのか!
と安心した。
バスが少し走ったところで
僧侶の女性が立ち上がり、バスを降りようとする。
隣のタイ人の女性とオレンジTの男性が
君も降りるんだよ
と、教えてくれる。
二人にお礼を言ってバスを降りた。
ここがカオサンなのか。。。?
つづく
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